東北一の生産量を誇る、宮城県亘理町のイチゴ。亘理町は宮城県の南東部に位置し、太平洋に面した町です。“東北の湘南”と呼ばれる温暖な気候と冬の豊富な日照量、そして水はけのよい砂質の土壌を活かして栽培されるイチゴは、東北一の生産量を誇り、町を代表する特産品となっていました。

しかし、東日本大震災による津波でイチゴ農地の90%以上が浸水。農地はがれきに埋もれ、苗やハウスも全滅、また海水は土壌や地下水にまで染み込んで深刻な塩害をもたらしました。

震災から今年で5年。国の復興交付金を活用した新たな栽培施設「いちご団地」の建設や、多くのボランティアの方々の支援、そしてなによりもイチゴ生産者の「東北一のいちご産地を復活させる」「苗は流されても、気持ちまでは流されてねえ」という決意とプライドが着実に東北一のイチゴ生産地を復活させています。

亘理町で栽培されている数あるイチゴの品種の中でも「もういっこ」は2008年に品種登録された宮城県オリジナルブランドのイチゴ。「もういっこ」と言う名前は『大粒の果実にもかかわらず、ついつい‘もう一個’と手を伸ばしてしまう』という意味がこめられ命名されました。

大粒で濃い深紅色の外観、食べる前から漂う濃厚で芳醇なイチゴの香りに驚きます。一口頬張れば、みずみずしくジューシーな果汁があふれ、濃厚な甘みと芳醇な香りが口いっぱいに広がります。震災から僅か数年で、亘理町でしか作れない極上のイチゴが復活しています。

ちなみに、いちごの花言葉は「幸福な家庭」。親株からたくさんツルが伸びて、どんどん子株(子孫)が増えていく様子からつけられたといわれます。また、小さな花が宿した実がだんだん大きく熟していく姿に、愛情が深まっていく様を重ねて名付けられたともいわれています。

カクテルでは亘理町で栽培されているイチゴ「もういっこ」を相性の良いホワイト・ラムとあわせ、贅沢なフローズン・ストロベリー・ダイキリで提供しています。フローズン・ダイキリとはキューバの特産物であるラムにライム、砂糖を加えクラッシュド・アイスとともにミキサーで混ぜ、シャーベット状にしたもの。作家のアーネスト・ヘミングウェイが愛飲したカクテルとして知られており、フローズン・カクテルの代表作です。そのフローズン・ダイキリに「もういっこ」を加えてつくるフローズン・ストロベリー・ダイキリは、こたえられない美味しさです。

しかも、このカクテルには甘味づけに、同じく亘理町の特産品である「アセロラ」でつくったジャムを加えています。「アセロラ」は元来、南米原産のフルーツのため、温暖な気候でしか育たず、本州では宮城県亘理町のみでしか栽培されていません。

亘理町が誇る「もういっこ」と「アセロラ」は相性抜群です。フローズン・カクテルにした場合でも「もういっこ」の芳醇な香りと濃厚な甘みを「アセロラ」の酸味とコクがしっかり引き立たせてくれます。デコレーションには栄光の復活を象徴するバラと金箔を飾りました。

 


 

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