「シークヮーサー」は沖縄県を代表する柑橘系フルーツ。「シークヮーサー」はもともと沖縄県北部を中心に自生しており、沖縄の家庭では昔からジュースにしたり、料理に搾ったり、泡盛に入れたりと親しまれていました。
地元での消費がメインだった「シークヮーサー」でしたが、その健康効果がテレビや新聞などで取り上げられ一躍全国的に有名なったシンデレラストーリーをもつフルーツです。私たちがよく知っているライム色の「シークヮーサー」は8月下旬から9月に収穫されるもので、爽やかな香り、独特の野性味のある酸味は暑い夏にはぴったりのフルーツです。
「シークヮーサー」は南国のイメージに加え、さっぱりとした風味が万人から好まれ、特に夏限定ドリンクやデザートなどに幅広く使われています。
カクテルでは「シークヮーサー」特有のさわやかな香りとビターな酸味を活かし、“スプモーニ”というカクテルをアレンジして提供しています。
“スプモーニ”というカクテルはカンパリとグレープフルーツ・ジュースをトニックウォーターで割ったピンク色のさっぱりとしたカクテル。カンパリを「シークヮーサー」に代え、コバルトブルーが印象的なフランス産のグレープフルーツ・リキュールをあわせれば見た目にも涼しげな“青いスプモーニ”の完成です。
「シークヮーサー」とグレープフルーツの相性は抜群で、すっきりとした香りとほのかに感じる苦みは夏のほてった体と心をリフレッシュさせてくれます。デコレーションにはグレープフルーツの皮をカッティングしたイルカを飾っています。さっぱりとした風味は男性にも人気の夏のフルーツカクテルです。
健康ブームで大ブレイクした「シークヮーサー」はまさに健康効果満載のスーパーフルーツ。特に注目されているのが「シークヮーサー」に豊富に含まれているフラボノイドの一種ノビレチンという成分。
ノビレチンは血糖値の上昇や高血圧を抑え、さらに発がん抑制作用や慢性リウマチの予防や治療に効果があることが発見されています。
他の柑橘類と比べ「シークヮーサー」の果汁には約2~12倍、皮の部分では400倍もノビレチンが含まれているそうです。また美肌や疲労回復に有効なクエン酸、ビタミンC、ビタミンB群、カロチン、各種ミネラルも豊富です。
実際、「シークヮーサー」の一大生産地である沖縄県の大宜味村は日本でも著名な長寿の村として知られています。
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*フルーツカクテルはノンアルコールカクテルとしてご提供できます。